わさおの俳句ポスト投稿・「箸の国」

 最近、俳句作りがとみに盛んになってきているという話を聞く。それは、俳人、津軽わさおとしても、嬉しい限りである。

 そんな中、全国の俳句作りのサイトで最も熱気に包まれているのは、「俳句ポスト365」であろう。「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトだ。

 「俳句ポスト365」では、入選が「天、地、人、並」に分かれる。入選の「天、地、人、並」の内訳は、各回、天の俳句1句、地の俳句9句のほか、大体、人選の俳句200句、並選の俳句300句だ。

 人選と並選の入選句といえども、全体3,000句程度のたった17%にすぎない。

 天・地の俳句になると、全体3,000句の中で10句だ。これは、至難中の至難である。津軽を拠点とする俳句集団「宇宙(そら)」のメンバー5人による天・地の俳句への挑戦は、これまで20回を数えるが、まだ天・地の俳句に入ったことはない。


 直近の「俳句ポスト365」の第148回 2016年5月26日週の兼題は、「冷麦」である。兼題の説明に曰く。

冷麦(夏の季語)「ひやむぎ」。原料は小麦粉で、作り方はうどんと同じだが、うどんより細く、また素麺よりは少し太い。茹でて冷やし、様々な薬味を添えて、濃いめの麺つゆで食べる。

 兼題「冷麦」に係る天選1句と地選の10句を以下に掲げる。

 冷麦のなんと気楽や箸の国  天選  みなと 

 
 冷麦のいわくありげな太さかな  地選  路生 

 冷麦に寂しき芯の残りけり  地選  三島ちとせ

  
 喪帰りの冷麦啜るだけの意気  地選  登美子  

 冷麦や親戚なれど名を知らず  地選  大雅  

 昼の部を終え冷麦の楽屋かな  地選  豆闌     

 冷麦食う明日の供花の匂ふ夜  地選  すな恵   

 昼闌くや冷麦食ふも億劫な  地選  とおと   

 ひやむぎや畳が灼けてゐて狭い  地選  クズウジュンイチ   

 ひやむぎやむの穴ほどの太さなり  地選  石川焦点  

 冷麦のチェリーみかんを無礼討ち  地選  雪うさぎ   

 そして、以下に掲げるのは、俳句集団「宇宙(そら)」のメンバー5人による人選3句と並選2句である。人選3句と並選2句だが、俳句集団結成後9か月強の初心者集団としては、健闘である。

 じょんがらの泣き三味線や冷し麦  人選  津軽わさお  

 海峡を渡る担ぎ屋冷し麦  人選  津軽ちゃう    

 もろもろの折合いつけて冷し麦  人選  篠田ピンク  

 妻茹でて夫冷し切る冷麦屋  並選  津軽まつ   

 東京の空が無い下冷麦食う  並選  野々原ラピ  


 以上のように、天・地の俳句と人選・並選の俳句を並べてみると、違いがある。

 
 どこが違うのか。天・地の俳句は、着眼点が独特であるし、表現の仕方がいい。それによって、読者が感じるなるほど感と味わいが深い。

 だから、いい俳句を作るポイントは、できるだけ独特な着眼点で、できるだけいい表現で、できるだけ読者のなるほど感と味わいを深めることにある。

 「俳句ポスト365」の選者にして、今をときめく俳人、夏井いつき先生のお使いになる表現をお借りすれば、天・地の俳句は、「発想のオリジナリティと描写のリアリティ」に優れ、「上質な詩になっている」、ということであろう。

 付言するに、今回、気づいたことだが、俳句を作る際の季語との距離間は、近い方がいいようだ。
 


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