俳句ポスト投稿の勉強・「シベリア上空」

 最近、俳句作りがとみに盛んになってきているという話を聞く。それは、俳人、津軽わさおとしても、嬉しい限りである。

 そんな中、全国の俳句作りのサイトで最も熱気に包まれているのは、「俳句ポスト365」であろう。「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトだ。

 「俳句ポスト365」では、入選が「天、地、人、並」に分かれる。入選の「天、地、人、並」の内訳は、各回、天の俳句1句、地の俳句9句のほか、大体、人選の俳句200句、並選の俳句300句だ。

 人選と並選の入選句といえども、全体3,000句程度のたった17%にすぎない。

 天・地の俳句になると、全体3,000句の中で10句だ。これは、至難中の至難である。津軽を拠点とする俳句集団「宇宙(そら)」のメンバー5人による天・地の俳句への挑戦は、これまで31回を数えるが、前々々々々回、26回目にして初めて、天・地の俳句のうちの天の俳句に入ることができた。


 直近の「俳句ポスト365」の第159回 2016年11月3日週の兼題は、「毛布」である。兼題の説明に曰く。

毛布(冬の季語)動物の毛や化学繊維で織った防寒用の布。主に寝具として用いる。布の間に電熱線を通した電気毛布などもある。

 兼題「毛布」に係る天選1句と地選の12句を以下に掲げる。
 

 行列の最後も毛布もらえるか   天選  彩お茶子    

 避難所を花野めきたる毛布かな   地選  くらげを    

 シベリア上空軽き毛布とシャンパンと   地選  雪うさぎ   
  

 洗礼の王女をくるむ毛布かな  地選   朶美子

 毛布掛け歌ふアイヌの星を火を   地選   佐藤直哉
    
 泣き虫な毛布をなだめしづかな丘   地選   とおと             
      
 わたくしを発酵させる毛布は黄   地選  中原久遠     

 いつのまに爪は毛布と睦みあふ   地選  Y音絵

 
 薔薇の毛布や佳き死へと転院す   地選  土井探花
     
 つまはいまよもつひらさか毛布抱く    地選  くさぐき         

 泥濘の毛布や踏めば泥を吐く   地選  大西主計
     
 毛布毛布わたし猿人だった頃   地選  カリメロ
     
 ミランダと名付けた毛布離せない   地選  野純
         
 そして、以下に掲げるのは、俳句集団「宇宙(そら)」のメンバー5人による人選5句、並選1句である。これは、俳句集団結成後1年3か月の初心者集団としては、大健闘である。

 まず毛布配る役場の課長補佐    人選  津軽わさお  

 毛布干す苦学五年の苦み干す     人選  津軽まつ 

 火脹れの足に擦れるや毛布の毛    人選   篠田ピンク

 景品の毛布が肩に凱旋す    人選   篠田ピンク

 毛布乾す大草原に続く空    人選  野々原ラピ

 寝台列車もう毛布着る下の段     並選  津軽ちゃう  


 以上のように、天・地の俳句と並選の俳句を並べてみると、違いがある。
 

 どこが違うのか。天・地の俳句は、着眼点が独特であるし、表現の仕方がいい。それによって、読者が感じるなるほど感と味わいが深い。

 だから、いい俳句を作るポイントは、できるだけ独特な着眼点で、できるだけいい表現で、できるだけ読者のなるほど感と味わいを深めることにある。

 「俳句ポスト365」の選者にして、今をときめく俳人、夏井いつき先生のお使いになる表現をお借りすれば、天・地の俳句は、「発想のオリジナリティと描写のリアリティ」に優れ、「上質な詩になっている」、ということであろう。

 ただ、自分の俳句作りにおけるポイントとの関連で記憶しておきたいのだが、今回の兼題「毛布」に係る天・地の俳句13句のうち半分超の句が分からないのである。

 これまでの経験では、毎回、ほとんどすべての句が分かるのに。今回はそうでないことについて、自分なりに勉強していこうと思う。




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