舞の海にガッカリ

 2015年11月18日、「猫だましだなんて」とのタイトルでブログ記事を書いた。その中で、以下のように述べた。

 新聞記事によれば、11月17日、大相撲九州場所10日目、横綱白鵬が関脇栃煌山に2度の猫だましを繰り出し、寄り切って10連勝とした。これには、驚いた。横綱白鵬の大相撲に対する理解不足は、とうとうここまできたか。

 猫だましとは、立合いと同時に相手力士の目の前に両手を突き出して手のひらを合わせて叩くものだ。立合いと同時に相手の目の前で、パンと叩くのだから、相手は、驚き、面食らう。相手の目をつぶらせる奇襲戦法だ。

 猫だましとは、昔、小兵力士の舞の海が使ったことのある手だ。舞の海は、ちっちゃいから、並み居る巨漢力士に勝つためには、使いたくなる。観戦者も、舞の海ならね、なるほど、となる。

 しかし、大男の白鵬だよ。横綱白鵬だよ。しかも、猫だましを2度使ったとは。スポーツニュースでその場面を観たが、滑稽だよね。相手の目の前で、手のひらを合わせてパン、その後、またパン。何バカやってんの。滑稽そのものだ。

 結局、相撲には、とにかく勝てばいい。勝つためには、立ち合いに変化しても、猫だましを使っても、構わない。横綱であろうがなかろうが、それでも勝ちさえすればいい。そんな風に観える。

 横綱の品格も、権威も、地に落ちたもんだね。それとも、元々持ち合わせていないものは、地に落ちようがない、ってことなの?
 

 その後、ネットサーフィンをしていたら、2015年11月18日付けの日刊スポーツの配信ニュースに出くわした。舞の海氏 白鵬猫だましは「ファンサービスかも」、とのタイトルが付いている。配信ニュース中の重要部分を次に掲げる。

 現役時代、技のデパートの異名を取り、何度か猫だましを駆使した元小結のNHK大相撲解説者の舞の海秀平氏(47)に話を聞いた。

 -理事長は、横綱の猫だましに否定的だが

 横綱としては(相手を)受け止めて欲しかった、というのはありますが、1つの話題作りとして、白鵬流のユーモアが若干あるんじゃないでしょうか。白鵬にすれば、ファンサービスかもしれない。

 -栃煌山は、猫だましは頭になかったと言っている

 栃煌山は真っ向勝負に行きますが、横綱も真っ向勝負に来るとは限らない。日本人は子供のころから、相撲はこうだと教えてもらってきた。勝負の感覚が違うんです。ですから、想像力を働かせて欲しかった。猫だましは、相手をよく見れば食わないんですよ。横綱といっても人間ですから、横綱相撲をかなぐり捨てても、勝ちたいと思って、ああいう立ち合いになることもあります。

 -小兵の舞の海と、横綱がやるのとでは意味が違うか

 ファンが、お客さんが消化不良で、納得しないところもあるでしょう。ガチッと挑戦者を受け止めるのが横綱。他のスポーツなら、勝てばいい、金メダルを取ればいいんです。ですが、大相撲はスポーツというより、伝統文化的な側面がある。人々の見方があって、発展してきましたから。誰がやるか、にもよりますね。小さい人が変化しても拍手が起きますが、大きい人が変化すると批判される。大相撲独特の文化なんです。


 舞の海のコメントを観て、全くのガッカリである。津軽人の先輩として、つくづくガッカリである。

 「白鵬流のユーモアが若干あるんじゃないでしょうか。白鵬にすれば、ファンサービスかもしれない」だと。真剣勝負の最中にユーモアを考えるなんて、アホだろ。大相撲って、そんなんでいいの? 横綱が猫だましを使うのがファンサービスだなんて。舞の海君よ、君はいつからそんなおかしなことを言うようになったの?

 「横綱といっても人間ですから、横綱相撲をかなぐり捨てても、勝ちたいと思って、ああいう立ち合いになることもあります」だと。しかし、横綱には、かなぐり捨ててはならないものがあるんだよ。横綱は、決して横綱相撲をかなぐり捨ててはならんのだよ。

 舞の海が言うように、「ガチッと挑戦者を受け止めるのが横綱。他のスポーツなら、勝てばいい、金メダルを取ればいいんです。ですが、大相撲はスポーツというより、伝統文化的な側面がある」。つまり、大相撲は、日本文化そのものであり、だからこそ、最高位の横綱にある者には、横綱としての品格が求められる。だから、横綱が猫だましを使うなんて、もってのほかなのだ。


 
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