津軽の高橋中華そば店は日本一・「利益を考えたことはない」

津軽のラーメンは、基本は、煮干しの醤油ラーメンである。

 イワシの煮干しの粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁(だし)の旨みが加わり、溶け込んだスープ。麺は、チヂレもあれば、ストレートもある。麺の太さは、そうめんみたいな細麺はなく、普通麺か中太麺だ。

 中でも、濃厚煮干しラーメンの元祖は、弘前市にある高橋中華そば店であり、津軽ラーメンのチャンピョンだ。全国でラーメンオタクを自認する、あまたの人々の中で、弘前の高橋中華そば店を知らない者は、もぐりだ。

 濃厚煮干しの中華そば一本で大繁盛している大人気店である。東京から高橋中華そば店のラーメンを食べるだけのために、飛行機で青森空港に降り、弘前にタクシーを飛ばすファンがいるほどだ。

 営業時間は、水曜日が定休で、午前11時から午後4時までだが、売り切れ次第終了である。

 イワシの煮干しの濃厚粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁の旨みが加わり、溶け込んだ粘度のあるスープ。無カンスイの独特にチヂレた自家製麺がまたいい。

 これが高橋中華そば店の濃厚煮干しラーメンであり、その味たるや、日本一のラーメンである。
 

 
 事ほど左様に、津軽のシニアブロガーは、高橋中華そば店の濃厚煮干しラーメンに惚れ込んでいる。が、弘前に住んでいるわけではないので、たまにしか食することができない。だから、無性に食べたくなる時がある。

 高橋中華そば店については、日本一のラーメンであること以外には、何も知らない。高橋中華そば店のホームページも見当たらないし、知りようがないからだ。

 まあ、日本一の濃厚煮干しラーメンでありさえすれば、あとは何も知らなくていいんじゃないの。とも思うが、津軽のシニアブロガーとしては、全国のラーメン好きのみなさんに、日本一のラーメンについて情報提供したい。ブロガーの使命感が強いのだ。

 そうしたら、2015年2月20日、青森県の地元紙である東奥日報の夕刊一面に、「あおもり輝き人」の29回目として、高橋常夫さんが載った。津軽煮干しラーメン ファンの「聖地」に、とのタイトルが付いている。

 高橋常夫さんとは、弘前の高橋中華そば店の店主である。彼を紹介するのは、夕刊一面の大半を占める貴重な記事だ。

 今回の記事を参照させていただきつつ、全国のラーメン好きのみなさんに、日本一のラーメンについて情報発信し、津軽を盛り上げることの一助としたい。

 
 今回のテーマは、津軽の高橋中華そば店は日本一・「利益を考えたことはない」である。

 高橋中華そば店は、脱サラして42歳でラーメン屋を始めてから32年が経過しているが、ラーメン屋経営のコンセプトは、最初から一貫している。それは、「採算をあまり考えず、手間をかけて、とにかくおいしいラーメンを作ろう」である。

 要の煮干しは、「今は5種類ほどで落ち着いていますが、国内の中国地方でとれる最高のものをふんだんに使っています」だ。つまり、ラーメン1杯分にどんぶり山盛りの煮干しを惜しげもなく使う。

 採算を考えるよりも、お客さんのために、とにかくおいしいラーメンを作る。その基本方針の下に、20年以上の試行錯誤の末に、日本一のラーメンの味が確立されている。

 店主の高橋常夫さんが語るには、この間、「利益を考えたことはない」そうだ。「お客の舌を先生と思い、がむしゃらに働いてきた結果」が高橋中華そば店の今の姿である。

 だから、ラーメン「1杯からもうけはあまり出ません」。「でも、お客に喜んでもらい多く売れば、どうにかなるんじゃないかと思います。計算ずくではできません」となる。

 世の中の商売は、まず採算を考え、計算ずくで、いかに利益を上げるか、が普通というか、当り前である。しかるに、高橋中華そば店は、逆である。とにかくおいしいラーメンを作る、それが最初にあるのだ。

 「手間をかけて、とにかくおいしいラーメンを作ろうと。そうすれば、お客さんは必ず来てくれるという確信がありました」。

 お客が喜ぶおいしいラーメンを作れば、お客は必ず来てくれる。理屈は、確かにそのとおりだが、「利益を考えない」のは、なかなかできることではない。

 しかし、そうしたお客さんの喜び最優先の一貫した姿勢が、津軽の高橋中華そば店は日本一、に結実しているんだよね。説得力があるよね。実に素晴らしいことだ。



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