津軽の高橋中華そば店は日本一・「ローマは一日にして成らず」

津軽のラーメンは、基本は、煮干しの醤油ラーメンである。

 イワシの煮干しの粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁(だし)の旨みが加わり、溶け込んだスープ。麺は、チヂレもあれば、ストレートもある。麺の太さは、そうめんみたいな細麺はなく、普通麺か中太麺だ。

 中でも、濃厚煮干しラーメンの元祖は、弘前市にある高橋中華そば店であり、津軽ラーメンのチャンピョンだ。全国でラーメンオタクを自認する、あまたの人々の中で、弘前の高橋中華そば店を知らない者は、もぐりだ。

 濃厚煮干しの中華そば一本で大繁盛している大人気店である。東京から高橋中華そば店のラーメンを食べるだけのために、飛行機で青森空港に降り、弘前にタクシーを飛ばすファンがいるほどだ。

 イワシの煮干しの濃厚粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁の旨みが加わり、溶け込んだ粘度のあるスープ。無カンスイの独特にチヂレた自家製麺がまたいい。

 これが高橋中華そば店の濃厚煮干しラーメンであり、その味たるや、日本一のラーメンである。
 

2015年2月20日、青森県の地元紙である東奥日報の夕刊一面に、「あおもり輝き人」の29回目として、高橋常夫さんが載った。津軽煮干しラーメン ファンの「聖地」に、とのタイトルが付いている。

 高橋常夫さんとは、弘前の高橋中華そば店の店主である。彼を紹介するのは、夕刊一面の大半を占める貴重な記事だ。

 今回の記事を参照させていただきつつ、全国のラーメン好きのみなさんに、日本一のラーメンについて情報発信し、津軽を盛り上げることの一助としたい。

 
 今回のテーマは、津軽の高橋中華そば店は日本一・「ローマは一日にして成らず」である。

「ローマは一日にして成らず」ということわざがある。故事ことわざ辞典に曰く、ローマは一日にして成らずとは、大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえ。

高橋中華そば店のラーメンは、今や日本一であるから、「大事業」と言って何ら差し支えない。それでは、そのローマが成るには、どれくらいの時日を要したのか。

 高橋中華そば店のラーメンをズバリ表現すれば、イワシの煮干しの濃厚粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁の旨みが加わり、溶け込んだ粘度のあるスープに、独特にチヂレた自家製麺である。

 店主の高橋常夫さんは、「この味にたどり着くまで20年以上かかりました」と語る。脱サラして42歳でラーメン屋を始めてから今までに32年が経過しているのだから、その実に三分の二に相当する20年以上の試行錯誤の末に、たどり着いたわけだ。

 我々は、高橋中華そば店のラーメンを、美味い、美味いといっては、気軽に、気楽に食する。が、その味にたどりつくまでに20年以上とは、恐れ入る。まさに、「ローマは一日にして成らず」、20年以上かかったのだ。

 何事でも日本一になるのは、難しいし、凄いことだ。それにしても、店主がこれぞと納得するラーメンの味に到達するため、20年以上かかるとは。それだけに、高橋中華そば店の日本一の味が、道理で味わい深いわけだ。

 「この味にたどり着くまで20年以上かかりました」の過程では、「多い時には9種類の煮干しを使ったりして。今は5種類ほどで落ち着いていますが、国内の中国地方でとれる最高のものをふんだんに使っています」との歴史がある。

 イワシの煮干し一つでも、多い時には9種類、今は落ち着いて5種類ほど。嗚呼、凄まじく、素晴らしいね。「お客を大事にしなくては」の気持ちが高橋常夫さんの原点にある。そうだよね。それだからこそ、あくなき挑戦の連続なんだよね。

 高橋常夫さん、大したものだよ。あなたは、まさに津軽人の誇りだよ。ありがとう、高橋常夫さん!!



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