「サッカー代表・サムライブルーと金髪」

まだあげ初(そ)めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前に挿したる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

 これは、明治から昭和にかけての詩人、小説家である島崎藤村の詩集『若菜集』に収められている「初恋」という詩の出だし部分である。詩集『若菜集』は、明治29年(1897年)に刊行された。今から117年前のことだ。

 いつの世も、いつの時代も、初恋はある。「初恋」の中で歌われている「まだあげ初(そ)めし前髪の」娘は、いつの世にも、いつの時代にも、いる。

 しかし、「初恋」に歌われる娘は、いずれ歳を取る。今、日本列島各地で堂々と生き、活動しているシニア女子は、みんな、元「初恋」娘だ。時が流れ、時代が変われば、何もかも変わるだけで、誰にでも、束の間の「初恋」娘時代はあった。

 明治29年(1897年)の頃、日本女性は日本髪に着物姿だった。女の子は、少女の時は前髪を垂らして切りそろえている。少女は、12、13歳頃になると、髪形を変え、日本髪を結うようになる。具体的には、前髪を上げて額を出す形の髪形だ。これで、少女から娘になるのだ。

 前髪をあげ初(そ)めたばかりの娘が林檎の木の下にたたずむ。「花ある君」だから、美人だ。こういう詩の場合、娘は美人でないと絵にならない。

 
 しかるに、世の女性は、「初恋」の詩を読む時、例外なく、自らを「初恋」に歌われる娘に重ねる。みんなが「初恋」に歌われる娘とは、自分のような女性だと思い込んでしまう。

 その結果、日本女性は、一億総美人ならぬ一億の半分総美人と化し、島崎藤村の詩集『若菜集』は、売れに売れる。島崎藤村先生は、なかなか頭がいい。

 「まだあげ初(そ)めし前髪」美人の髪は、当然、黒髪である。
 

日本人の髪は、男女を問わず、黒髪が多い。しかし、日本人で完璧な黒髪というのは少なく、少し赤みがかった色をしている人が多いと言われる。

 つまり、日本人の髪は、総じて、黒髪と栗毛の中間くらいの色だということだろう。 

 津軽のシニアブロガーは、髪は有り余るほどにある。白髪が入り混じってきてはいるが、黒髪だ。ということもあり、日本人の髪は、黒髪と栗毛の中間も含め、黒髪であることを当然視してきた。

 日本人は黒髪。これが私の基準である。


 2014年6月にブラジルで開催されるサッカーのワールドカップ。日本代表・サムライブルーの目標は、前回の南アフリカ大会のベスト16を上回るベスト8入りだ。

 最近のサムライブルーの戦いぶりを観ると、ブラジルW杯ではベスト8入りどころか、その上を期待してしまう。我が愛するサムライブルーよ、頑張れ!!、だ。

ただし、サムライブルーに対して、一つだけ不満がある。それは、日本代表メンバーに髪を染めている人間がいることだ。

 なぜ髪を染めるのだろうか。その理由が分からない。だって、髪を染めているのがその人に似合っていないんだもの。

 まあ、茶髪の、それも黒に近いこげ茶色なら、人によっては似合うかもしれない。

 しかし、金髪は、誰一人として似合わない。

 本田選手も、金髪は似合わない。テレビ番組で本田選手の軌跡を振り返ることがあるが、金髪の本田選手よりも黒髪の方が格好いい。

 本田選手でも似合わないのだから、そのほかの選手の金髪も似合わない。中には、金髪と茶髪の中間ほどの選手がいるが、サッカーをやっているゴリラを連想させてしまう選手がいる。

 髪を染めている選手の金髪は、似合わないどころか、時として目障りだ。とりわけ、シュートの絶好機に金髪がはずした時が目障りである。金髪に染める暇があったら、練習しろ、と言いたくなってしまう。

 金髪を似合うと思って染めている選手がいるとしたら、その選手の美意識ないし美的感覚が疑われてしまう。まさかそれはないだろうから、金髪に染めるのは、目立つためにやるくらいしか考えられない。

 でも、海外チームに所属する日本代表メンバーが金髪に染めても、周りに金髪の外国選手がゴロゴロいるから、結局は目立たない。

 それでも、金髪に染めるのだとしたら、似合わないのに金髪に染めているヘンな日本選手がいる、ということで目立つということか。だとしたら、その選手がチームに貢献していることを前提として、深謀遠慮を褒めてやろう。

 それに反して、日本チームに所属する日本代表メンバーが金髪に染めていることについては、理解不能だ。目立つためには、黒髪でも大活躍すればいい。金髪にすることで、不振の時に目立ってしまうというマイナスが出てくるだけだ。

 島崎藤村先生の昔から、「まだあげ初(そ)めし前髪」美人も、不美人も、おなごも、おのこも、日本人は、やっぱり黒髪がふさわしい。

 
 わかんないかなー。


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