「博多ラーメンを食する極意」

 青森県の津軽は、ラーメン屋が多い。津軽衆は、ラーメン好きが多いからだ。ということは、感覚的に分かる。

 感覚的に分かるが、統計的にデータで分からないものだろうか。ネットで検索にかけたら、タウンページデータベースで分かることが分かった。それによれば、2013年の全国のラーメン屋ベストテンは、次のとおりとなっている。

     店舗総数  人口10万人
            当たりの数

1 山形県   817軒  70.92軒
2 栃木県  1,033軒 51.86軒
3 新潟県  1,053軒 44.87軒
4 秋田県   452軒 42.52軒
5 鹿児島県   709軒 41.95軒
6 青森県   566軒 41.93軒
7 富山県   445軒 41.13軒
8 北海道  2,209軒 40.46軒
9 福島県   789軒 40.21軒
10 長野県   844軒 39.59軒

 我が青森県は、店舗総数が566軒、人口10万人当たり店舗数が41.93軒で、堂々の第6位である。

 津軽のラーメンは、基本は、煮干しの醤油ラーメンである。イワシの煮干しの粉末が醤油と絡み、これに魚介系出汁(だし)の旨みが加わり、溶け込んだスープ。麺は、チヂレもあれば、ストレートもある。麺の太さは、そうめんみたいな細麺はなく、普通麺か中太麺がほとんどだ。


 先日、津軽の地元民放テレビ番組でラーメン屋紹介コーナーがあり、青森市の博多ラーメンの店を紹介していた。

 青森市には、津軽ラーメンのほかには、札幌ラーメン、佐野ラーメン、尾道ラーメン、熊本ラーメンがあるが、博多ラーメンは聞いたことがなかった。

 地元民放テレビ番組におけるラーメン屋紹介コーナーに登場したのは、店名が「めんくいや」であり、めんくいやの社長が出演していた。

 「めんくいや」は、福岡県福岡市で博多ラーメン店を展開しており、2013年11月から青森市に進出した。東京に進出することを考えたが、その前に、ボーンと青森市に飛んだのだという。

 数年前まで、青森空港と福岡空港との間にはJALの直行便が飛んでいたこともあり、博多には仕事でよく行った。博多に行けば、必ず博多ラーメンを食べる。

 懐かしさもあり、先日、博多ラーメン「めんくいや」で食してみた。

 食べたのは、「博多ラーメン」600円である。博多ラーメンだから、当然、豚骨ラーメン味だ。スープは、豚骨の臭いがする。当たり前だ。

 麺は、ストレートの細麺である。文字通り細麺も細麺であり、そうめんよりも細い。チャーシューが数枚とネギが乗っかっている。
 
 博多ラーメンを食べるときに大事なのは、辛子高菜と紅しょうがである。

 博多ラーメン通の津軽のシニアブロガーは、当然にスープに辛子高菜を入れる。これを入れるか入れないかで、格段に味が違ってくる。辛子高菜を入れて混ぜることにより、スープの豚骨の臭いも、スープの味もマイルドになるから、不思議だ。

 辛子高菜を入れるベストマッチの量は、人によって異なる。だから、辛子高菜を少しずつ入れることを繰り返しながら、自分で発見するしかない。

 それと、紅しょうがを入れるのも大事だ。私は、元々紅しょうがが大好物だから、博多ラーメンは私のためにあるようなものだと思っている。

 紅しょうがを入れるときには、その量に気をつけなければならない。入れすぎると、真っ赤っかになってしまう。紅しょうがを入れて混ぜて、ほんのり桜色の濃い目がちょうどいい。

 博多ラーメンは美味しい。で、それを格別に美味しく食する極意がある。それは、豚骨スープ、チャーシュー、ネギ、極細麺、辛子高菜、紅しょうがのベストミックスを見つけることだ。

 ベストミックスとは、最適なバランスでの組み合わせであり、ベストミックスは人によって違うから、試行錯誤をしながら、自分で見つけなければならない。

 博多ラーメン「めんくいや」で、私は、替え玉を頼んだ。替え玉は、100円だ。「博多ラーメン」が600円で、替え玉が100円だから、計700円である。

 なぜ替え玉を頼んだか。それは、ラーメンが極細麺であるためにスルスルと食べれるからであり、食べた後の豚骨スープ、辛子高菜、紅しょうがのベストミックスの残りが、替え玉を入れて頂戴とリクエストするからだ。

 替え玉は、博多ラーメンに不可欠の食文化であり、それを考えついた博多人(はかたびと)は、さかしい(賢しい)。


 ラーメンには、いろいろと種類があるが、津軽の煮干しの醤油ラーメンにしろ、札幌味噌ラーメンにしろ、通常は、店で出されたものをそのまま食せぱいい。何かをやるにしても、たかだか、すりおろしニンニクを入れるくらいのものだ。

 しかし、博多ラーメンは、そうではない。もちろん、博多ラーメンも、店で出されたものをそのまま食べても美味しい。だが、博多ラーメンの場合は、辛子高菜と紅しょうがという二つの重要なトッピングある。
 
 スープに辛子高菜を入れるか入れないかで、格段に味が違ってくる。辛子高菜を入れて混ぜることにより、スープの豚骨の臭いも、スープの味もマイルドになる。

 紅しょうがを入れるときには、その量に気をつけなければならない。入れすぎると、真っ赤っかになってしまう。紅しょうがを入れて混ぜて、ほんのり桜色の濃い目がちょうどいい。

 スープに辛子高菜と紅しょうがを入れる順序は、博多ラーメン通のシニアブロガーに言わせれば、辛子高菜を入れた後に紅しょうがだ。

 最初に、辛子高菜を入れて混ぜることにより、スープの豚骨の臭いも、スープの味もマルドにさせる。味をマイルドにさせてから、紅しょうがを入れて混ぜ、ほんのり桜色の濃い目にするのだ。これがベストである。

 これで、博多ラーメンは、格段に美味しくなる。と、自信満々で文章を書き上げたら、とんでもないブログ記事に出くわした。

 そのブログ記事の主は、博多の人で、「豚骨ラーメンを食べるときに、辛子高菜や紅しょうがを丼の中にブチ込まないでほしい」旨の主張をしているのだ。そして、次のように、主張を続ける。

 「本場・博多のラーメン屋ではテーブル上の紅しょうがたちの横に置いてある取り皿が、紅しょうがトッピングではなく、あくまでも食後の口直しであることを健気にも力強く主張している」

 「命懸けで作り出した門外不出の豚骨スープの眩しく輝く白色を他の食材で他の色に染められると、泣きたくなるという職人たちの心の叫びに耳を傾けて欲しいのだ」

 しかし、この博多人には、それはないでしょう、と反論せざるを得ない。

 そもそも、「豚骨スープの眩しく輝く白色を他の食材で他の色に染められ」たくないのなら、紅しょうがを置いておくべきではない。

 門外不出の豚骨スープの眩しく輝く白色を紅しょうがで桜色に染められたくない、という職人たちの気持ちは分からないでもないが、それで泣きたくなるという職人たちの心の叫びとは、なんと大げさなことよ。
 

 「紅しょうがたちの横に置いてある取り皿が、トッピングではなく、あくまでも食後の口直しであることを健気にも力強く主張している」のだとしても、元々紅しょうがが大好物な私には通用しない。食後の口直しとして、紅しょうがを食するなんてのは、紅しょうがに対して失礼な話だ。
 紅しょうがが大好物な私は、博多ラーメンは私のためにあるようなものだと思っているくらいだ。

 くだんの博多人ブロガーに申し上げたい。

 スープに辛子高菜と紅しょうがを入れて混ぜ、豚骨スープ、チャーシュー、ネギ、極細麺、辛子高菜、紅しょうがのベストミックスを見つけることが大事だ。
 それこそが博多ラーメンを格別に美味しく食する極意である。

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